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「私が考える顧問選びのコツ」回答者:人財育成・組織改革コンサルタント 沖本るり子(おきもと・るりこ)さん

企業経営者や資産家、プロフェッショナルにとって、専門外の分野や領域に心強い味方がいれば、さらに本来の力を発揮できることができるはず。
一方で、積極的に企業の経営戦略に関わろうという専門家も増えてきました。
ここで困るのが顧問の選び方です。
単なるアウトソーシング先ではない顧問を探したい、しっかりした顧問が欲しいという読者向けに、各界のプロが顧問選びのポイントを伝授します

 

今回の回答者は、『5分会議』を提唱・活用した実績のある人財育成家の沖本るり子さん。講師選定を例に、顧問選びのコツをお教えいただきました。

(編集部)

紹介からの依頼

私の事務所では、私の著書や雑誌の連載を読んで仕事を依頼される方もいらっしゃるのですが、ご紹介が多いです。突然業績を上げた企業に取引先がその理由を聞いて、たどり着くといった経緯などから長くお付き合いをさせていただいています。信用できる取引先からのご紹介というのは有力な手段です。

しっかりした力量の専門家を迎え入れる

講師選定の場合は、コンテンツの根拠をしっかりと語れる人を選ぶことが重要です。講師の中にはいわゆる受験生タイプ、「自分はこう教えてもらったのだから、みなさんもこうしてください」という人や、教科書や本を丸暗記しただけのような人がいます。しかし、それでは現実的、合理的な対応ができません。実力のある専門家を選ぶようにしてください。

肩書きや経歴だけで人物を見ない

スポットではなく、顧問として迎え入れるのであれば、なおさらしっかりとした能力が必要です。ここで気をつけなければならいのは、ただ経歴が長いだけではその人が優秀であるとは限らないことです。
では、どうすれば力量が測れるかというと、面接などで講師と直接お会いする際に知ることができます。たとえば、現状に合わせたカリキュラムのアレンジに対応できるかどうかという質問をすると、丸暗記型の講師では対応できないのです。

質問で「理解力」や「対応能力」を知る

研修や講習で、「法則」を口にする講師は多いものです。たとえば「メラビアンの法則」について、よくマナー講師が口にします(※)。しかし、その背景について実は多くの講師がわかっていません。つまり、本当の意味を理解しないでその言葉を使っているのです。
法則やルールを口にする講師の実力を知りたければ、どのような調査でその法則が生まれたのか、経緯を質問してみてください。これにきちんと答えられれば、合格です。

以上は講師選びでの一例ですが、質問によって力量を測るというのは、どの顧問選びでも有効なはずです。みなさんが、よい顧問に出会えることを願っています。

※心理学者アルバート・メラビアンによる実験、研究への俗流解釈。

 

回答者プロフィール

沖本るり子(おきもと・るりこ)さん

人財育成・組織改革コンサルタント。
株式会社CHEERFUL代表取締役。『5分会議』を活用したリーダー力やチーム力を向上させる人財育成や、組織活性の講習を行っている。著書に『相手が“期待以上"に動いてくれる! リーダーのコミュニケーションの教科書』(同文館出版)、『リーダーは話を1分以内にまとめなさい』(中経出版)、『出るのが楽しくなる! 会議の鉄則』(マガジンハウス)など。

 

 

 

 

 

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